【開催報告】Summer School (MEK Trial)

【Summer School A日程】7月24日〜26日
モンテッソーリ・エレメンタリースクール北九州が本格開校して初めてのSummer Schoolが開催されました!

全3日間のサマースクール。A日程のテーマは「宇宙と地球の誕生」です。
1日目は、モンテッソーリのエレメンタリーに欠かせない、コズミックエデュケーション。その入り口でもあるCosmic Fable (グレートレッスン)を体験しました!

「宇宙と地球の誕生物語」
この物語は地理学の始まりのレッスンと言われており、
宇宙、そして私たちが今生きている地球はどのように誕生したのか?
太陽と地球の関係は?
地球を構成するもの何?

1時間にも及ぶ壮大な物語ですが、様々な実験も踏まえながら、子どもたちは五感で学んでいきました。

物語が終わった後には、各々実験を始めて探究したり、
物語で使ったチャートの絵を描き始めたり、それぞれの興味関心に沿って探究していきました
子どもたちの好奇心、探究心に私たちスタッフも驚かされ、感動しました!


2日目は、2グループに分かれて活動を行いました。
2日目のテーマは、「固体・液体・気体」と「太陽と地球」

🌏固体・液体・気体
地球の構成要素である固体・液体・気体はそれぞれどんな特徴があるんだろう?
普段何気なく生活の周りにある固体・液体・気体を探究してみると、あらゆるものの見え方が大きく変わっていきました。

🌏太陽と地球
太陽と地球にはどんな関係があるだろう?
太陽の周りを地球はどんなふうに回っているだろう?

子どもたちが実際に太陽や地球の役になりきってみたり、
チャートの絵や太陽と地球の模型を作ってみて、探究していきました。

あれもしてみたい!これもしてみたい!
と子どもたちに蒔かれた種が様々な形で花開いていく姿を見ることができました。


3日目は、教室内を飛び出して探究時間にしようと思っていたら、子どもたちから
まだこれもしてないし、あれもやりたいし…、外じゃなくてこの教室が良い!
という声が…!

朝から、
火山をつくりたい人、実験をしたい人、地球の模型づくりをしたい人…
各々の興味関心に導かれるように活動がスタートしました。
仲間と意見交換しながら、自分の思い描いているものを具現化していく姿は小学生の想像力豊かさを強く感じられる一面でもありました。

【Summer School B日程】8月7日〜9日

B日程のテーマは「人類の歴史」です。
私たち人間にフォーカスを当てながら 3日間探究活動を行なっていきます。

1日目は、チームビルディングから始まり、ジェスチャーだけで誕生日順に並んでみました。子どもたちから、「しゃべれないと難しい」という声が。
そこから皆んなで、「人間の特徴とは何か?」を考えることに。8人の子どもたちから身体的な特徴だけでなく、多種多様なアイディアが出てきました!
その後は、人間にとって特別な「手」と先史時代のお話をプレゼント。
フォローアップでは、先史時代の壁画を模写したり、古代の文字を調べたり、興味関心に沿って多様な活動が繰り広げられました。


2日目は2グループに分かれて、
言語と時間(西暦・紀元前、紀元)を探究していきました。

時間の探究では、
ゴールデンビーズを利用して、低学年グループは西暦のタイムラインづくり。
2024年の長さを感じながら、自分の生まれた年・お父さんお母さんの生まれた年に印をつけていくと、2024年の終わり部分だけに密集していることに驚く子どもたち。
高学年の子どもたちは、紀元前・紀元を探究し、各々が歴史上の人物や出来事がどの時代に起こったのかを、どれくらいの時代の差があるのかをタイムラインを使いながら調査していきました。

言語の探究では品詞について、英語と日本語で探究!
クラス全体を使って言語の深さを学んでいきました。

3日目の午前中はみんなで鍾乳洞探検に出かけました!
探検前は探検気分でワクワク感と暗い場所のドキドキ感がある中でのスタート。
暑かった外から鍾乳洞の中に入った瞬間涼しい空気が流れているのを感じたり、途中から水の中を歩き始めると、その水の冷たさに驚き、五感で自然を感じている姿が見られました。
歩き続け、電気が消えるところに到達すると、子どもたちがお互いに影響を受けながら
「怖いけど、、その先が気になる。行ってみたい!」と
さらなる旅へ。
全身水を浴びながら、探検していきました。

帰り道では、「怖かったけど、楽しかった!行った人にしかわからない言葉では表せない感動があったね」
と子どもたちが会話していました。

【Summer School C日程】8月21日〜23日
C日程のテーマは「生命の歴史」です。

1日目は、2つ目のコズミックフェーブルである「生命誕生の物語」からスタートしました。
タイムラインを広げながら、地球上に初めて生物が誕生してから、人類が誕生するまでの歴史を子どもたちと一緒にたどっていきました。
みたことない生物や馴染みのある生物、地球の本を広げていくたびに子どもたちからさまざまな反応が見られ、子どもたち同士で対話をしながら学びを深めいていっている姿がとても印象深かったです。
その後の活動では、タイムラインを自分たちで作っていったり、さまざまな生物の調べ学習を行ったり、各々の興味関心に沿って探究していきました。

2日目は、魚の解剖(Fish Dissection)から始まりました!レッスンが始まる前から興味津々のこどもたち。
まずはサバとタイの二種類の違いを比べるところから始めてみると、大きさの違いや色の違い、皮ふやヒレの違いを五感で感じ取る子どもたち。
さらに解剖していくと、普段はあまりみることのない臓器を目の当たりに。
「心臓ってこんなに小さいんだ」
「お肉で食べているレバーで魚だとこんな大きさなの?」
と疑問がたくさん浮かび上がってきました。

後半は、光合成のお話をしました。
葉っぱの役割は?光合成って?
モンテッソーリエレメンタリースクールで使われているチャートを使いながら光合成の仕組みを探究。
終わった後は自分のオリジナルチャートを描いたり、画用紙を使って光合成の仕組みを表したり、
あっという間に時間が過ぎ去っていくほど各々集中して活動を行いました!

サマースクール最終日はGoing out!
今回は生命の歴史をさらに探究するべく、北九州市の「いのちのたび博物館」に行ってきました!
地球に生命が誕生したところから、2日間のレッスンで学んだタイムラインやMEKの教室内にある標本では見ることのできない大きさの化石や剥製、種類に圧倒されながら博物館を見てまわりました。
一生懸命ノートにメモやスケッチをしながら観察する子、「見てみて!」と
発見したことを共有しようとアウトプットする子
MEKに帰ってきてからも学びをたくさん共有してくれました。

この3日間が子どもたちの新たな興味関心を広げるきっかけになっていたら幸いです。